✓ 腕時計のコマ詰めを自分でやりたい
✓ 必要な工具と手順を写真で確認したい
✓ 店に頼む料金と、どちらが得か知りたい
腕時計のコマ詰めは、初めてでも自分でできました。工具は1,000円前後で揃い、店に頼む1回分とほぼ同じ。ピンを1本折った失敗まで含めて、全工程を写真で見せます。
この記事では、ピン式ブレスのコマ詰め手順を実際の写真で解説します。工具、何コマ詰めるかの決め方、店の料金相場、方式の見分け方まで一通りカバーします。

私は3コマ詰めるとジャストサイズになりました!
読み終える頃には、自分の時計を自分の手で調整できるようになっているはずです。あなたの時計ライフのお役に立てれば嬉しいです。
この記事を書いた人
✓本職はメカエンジニア|服も“理屈”で考える
✓6年間で総額300万円を服に注ぎ込んできた
✓X・Instagramで“ちょうどいい”服選びを発信
182cm/71kg/26歳メカエンジニアのToyaです。本記事は、海外通販で買った腕時計のブレスを自分でコマ詰めした実体験(失敗込み)をもとにしています。
結論|自分でやったリアルな結果
まず、私が実際にやった結果を3つにまとめます。
細かい作業が苦手でなければ、難易度は高くないと思います。さっそく手順から見ていきましょう。
腕時計のコマ詰めを自分でやる全手順(ピン式・写真つき)

この手順は、ブレス裏に矢印の刻印がある「ピン式」のやり方です。
自分の時計がどの方式か分からない方は、先に後半の「方式の見分け方」を確認してください。
スタートはこの状態。新品のブレスは長めに作られているので、手首でぶかぶかに余っています。
ちなみに今回コマ詰めするのは、カナダ発「Laphont」の「Laurent」、そのメタルブレスです。
※下のカードは楽天で買える革ベルト版です。コマ詰めが必要になるのはメタルブレスの方で、そちらは楽天での取扱が終了しています。
① 工具を用意して布の上で作業する

使うのは「バンド万力」と「ピン抜き棒」の2つ。私の時計には付属していました。
時計を傷つけないよう、柔らかい布やタオルの上で作業してください。外した小さな部品をなくさない効果もあります。
② 万力にセットして、ピンを「矢印の方向」に押し出す

外したいコマを万力にセットし、ネジを回してピン抜き棒でピンを押し出します。
ここで一番大事なのが、ブレス裏の矢印の方向にだけ押すこと。逆方向に押すと抜けず、ピンや工具を痛めます。

限界まで押すと、反対側からピンの頭が出てきます。
③ ピンを手で引き抜いて、コマを外す

出てきたピンは、手でつまんで引き抜けます。これでコマの連結が外れます。
外したピンは再び使うので、なくさないように置いておきましょう。
④ 反対側も同様に外す(左右バランスよく)

外したいコマの位置で、②〜③と同じ作業を繰り返します。

私は最初、6時側と12時側から合計4コマ外しました。
片側だけから外すと文字盤の位置がずれるので、左右から半分ずつ外すのが基本です。
⑤ 外した部分同士を、ピンで再連結する

切り離したブレス同士をつなぎ直します。ピンを入れる向きは、外した時の逆。
「矢印の反対側の穴から、先端が丸くなっている方を先に」入れます。ここを逆にすると途中で引っかかります。

手で入るところまで差し込んだら、あとは万力で最後まで押し込みます。

ピンが面一(つらいち)まで入れば完成です。
⑥ 着けて確認する

最後に着けてみて、きつすぎず緩すぎずなら成功です。
合わなければ、同じ手順でコマを足し戻せばOK。何度でもやり直せるのが、自分でやる最大のメリットだと思います。
コマ詰めに必要な工具|1,000円前後のセットで十分
必要な工具は「バンド万力」「ピン抜き棒」の2つだけ。私の時計には両方付属していました。
付属していない時計の方も心配いりません。「時計 ベルト調整 工具セット」は、1,000円前後で買えます。
交換用のピンや予備の針が入ったセットを選ぶと、私のようにピンを折っても安心です。
【失敗談】ピンを折り、ピン抜き棒も曲げました

順調そうに見えた作業ですが、実は失敗を2つやらかしています。
1つ目は、再連結のときにピンを1本折ったこと。向きの確認が甘いまま、力任せに押し込んだのが原因です。
2つ目は、ピン抜き棒の先端を曲げたこと。これも原因は同じで、斜めに力がかかっていました。

ピン抜き棒は先端を回すと外れる構造で、付属の交換針に付け替えて復帰できました。
失敗から言える教訓は1つ。抵抗を感じたら止まって、向きを確認し直すこと。力で解決しようとした時だけ、壊れました。
ピンが折れてしまった場合の対処
ピンが折れても、時計本体が壊れたわけではありません。落ち着いて、次の順で対処すれば大丈夫です。
- 折れたピンは使わない:強度が落ちていて、着用中に抜け落ちる原因になる
- 穴に残った破片を抜く:ピン抜き棒で、外す時と同じ要領で反対側から押し出す
- 別のピンと交換する:工具セットの予備ピンか、外したコマに入っているピンを流用する(同じブレスなら規格が同じ)
私の場合も、コマを詰める=外したコマの分だけピンが余るので、そこから代わりを確保できました。
合うピンがどうしても無い場合は、メーカーや時計店に部品として相談してみてください。
ちなみに、折ったピンのことはメーカーサポートに正直に伝えました。その顛末はこちらの記事で書いています。
何コマ詰める?きつすぎた実例つきの決め方

私の実例が、そのまま答えになると思います。最初に4コマ詰めたら、こうなりました。
見事に詰めすぎて、腕に跡がつきました。ジャストを狙いすぎた結果です。
1コマ戻して3コマ詰めにしたら、指1本分の余裕があるちょうどいいサイズに。

- 目安:時計と手首の間に指1本入る程度のゆとり
- 迷ったら:少なめに詰めて着けて確認→足りなければもう1コマ
- 夏場の注意:腕がむくむと1コマ分きつくなることがある
一気にジャストを狙わず、1コマずつ様子を見るのが正解でした。
自分の時計はどれ?コマ詰め方式の見分け方
金属ブレスのコマ詰めは、大きく3方式あります。ブレスの裏側を見れば見分けられます。
矢印の刻印があればピン式。今回の私の時計もこれで、市販の工具セットで対応できる一番多いタイプです。
ネジ式は精密ドライバーで側面のネジを回すだけなので、工具さえ合えばむしろ簡単です。板バネ式だけは部品が小さく紛失しやすいので、慎重に。
店に頼むといくら?コマ詰めの料金相場
「自分でやるか、店に頼むか」の判断材料として、相場も調べました。
- 時計店・修理店:550〜1,100円前後が目安
- 海外ブランド品:2,000〜4,000円かかる場合も
- 大手チェーン(ミスターミニット等):1,100円程度
- メーカー保証内:無償対応の場合あり(カシオ等)
つまり、1,000円前後の工具を1回使えば、ほぼ元が取れる計算です。
時計を複数持っている人や、季節でサイズを微調整したい人ほど、自分でやる価値が大きくなります。
逆に、高級時計や板バネ式で不安な場合は、素直に店に頼むのも正解だと思います。
コマ詰めのよくある質問
Q. コマは左右どちらから外す?
左右から半分ずつが基本です。片側だけ外すと、文字盤が手首の中心からずれます。奇数の場合は6時側を1つ多めにすると、着けたときのバランスが自然です。
Q. ピンを折ってしまったら?
交換用ピンがあれば差し替えるだけです。工具セットには予備ピンが入っているものが多いので、購入時に確認してください。
メーカーによっては部品対応してくれる場合もあります。
Q. ネジ式や板バネ式でも同じ工具でいい?
ネジ式は精密ドライバー、板バネ式は薄い工具が必要です。総合工具セットなら一通り入っているので、方式が分からないうちはセット品が安心です。
Q. 革ベルトの長さ調整も同じ?
革ベルトは穴の位置で調整するので、コマ詰めは不要です。この記事の手順は金属ブレス専用です。
まとめ|コマ詰めは「1コマずつ慎重に」なら自分でできる
自分でサイズを合わせた時計は、不思議と愛着も増します。
そもそも「どの時計を買うか」から迷っている人は、3千円台から狙えるモデルを予算別に並べたカルティエに似てる時計おすすめ13選も参考にしてみてください。
ちなみに今回コマ詰めしたのは、ダリの絵のように「溶ける」文字盤の時計です。気になった方はこちらもどうぞ。





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